ロトシリーズ世紀の大実験ドキュメンタリー

ロトシリーズにおける元が取れるのかという課題にチャレンジしていきます

穴を開けたいとき、ドリルなんていらない

こんにちは!


皆さんはドリル、使ったことありますか?


お父さんが大工なんかをしてたりすると、もしかしたら家にあるよってなるかもしれない、あのドリルです。


ネジをはめ込みぐるぐると回りながら木に埋もれていく、釘うちという作業を圧倒的に効率よく行うことが出来るのです。素晴らしいですね笑


ただ今回は釘うちドリルではなく、ビスという木の杭みたいなものを打ち込むために穴を開けるドリルをテーマに話していきます。


ただ基本的にはどちらもそこまで違いはなくて、普通にドリルのことをマーケティングしていきたいと思います。




現在市場には実に多くのドリルが売られています。

正直どれでも一緒なんじゃないのかなんて思ったことがありまして、父に聞いたことがあります。(父は現場監督で大工の仕事もしてたのです)


「どれでも変わらんけど、使い心地が違う、慣れた物を使った方がやりやすい」


とのことでした。


たしかに今使っているスマホを違う機種に変えてもスマホの機能としては同じことが出来ます。


検索をして、電話をしてメールも出来て、写真も撮れる。


だけどそこで、機種を変えようとする人は少ないように感じます。


買い替えの際に、前はギャラクシーだったけど、今回はエクスペリアにしよう、という人は見たことがないです。


やはりなにかしらの馴染むものがあるのでしょうね。


さて、話を戻して同じことがドリルという道具にも言えるでしょう。


ここで、数あるドリルの中で自社の製品を選んでもらうために何をするべきか考えてみます。


デザインを良くする? 保証を付ける?

機能を増やすなんていうのも面白いかもしれませんね。


しかしこれらの答えは全て企業側の物を売りたいという視点に捕らわれたものなのです。


マーケティングの言葉でマーケティングマイオピアというものがあります。


マイオピアというのは「自分の意見」というような意味でマーケティングをする際に自分の意見を尊重するがために、本来消費者が求めていること、つまりは欲求の本質を見落としてしまう、という定義のようなものがあります。(説明長くて申し訳ないです)


どういうことでしょうか?


初めてこの言葉を聞いたときは正直意味が分かりませんでした。


ドリルが欲しい人に対して、どうやればいいのか、そのために案を出すのにそれでは本質を捉えていないと言う……。


ほんとに学問の世界はややこしいですよね笑


そんなことを思いながらも、話を聞くと意外と納得できる答えがありました。


マーケティングの本質、それはつまり消費者の求めるものを正確に捉えることなのです!


なんとなくさっきと同じように聞こえるのは気のせいだろうか?笑


消費者が求めるもの、それはなにか?


ドリルではないのですよ。


そのドリルを使って何をしたいのか、これが大切なんです。


最初にビス用の穴あけをしたいということを話しましたが、消費者が求めるのはこの「穴」なのであってドリルではないのです。


つまりは穴が開けられるならドリルという物にとらわれることはないということ。


極端な話をすれば開けたい穴のサイズの型を作ってもいいわけです。


型であれば電気はいらない、持ち運びも簡単、ある程度の軽さも実現できるという素晴らしい製品が作れそうではありませんか?


ただこのアイデアはドリルに拘るともう出てこなくなりますよね。


固執することで発想の機会を逃してしまうことがあるのです。


マーケティングに限らずこういったことにとらわれない人間からクリエイティブというものが生まれるのかもしれませんね。


それではまた他の記事でお会いしましょうm(_ _)m
ありがとうございました。